僕たちは使命感でやっているわけではありません。
これは新しいジャンルなんだと思うんです。

西多摩マウンテンバイク友の会代表 中沢 清さん

東京都瑞穂町在住。MTB歴は30年以上のベテランライダーであり、MTBショップナカザワジムの主。東京都マウンテンバイク利用推進連絡協議会でも中心となって活動。
西多摩マウンテンバイク友の会 問合せ:http://nishitama-mtb.jp/


私たちの活動エリアは東京都の西多摩地区になります。中心になっているのがあきるの市、それから瑞穂町、武蔵村山市です。

最近は行政、地権者、地域住民の皆さんから認めていただいたところに、専用のパンプトラックとかMTB体験コースを作っています。あとは既存の道、皆さんが使われている道、里山の道、里道などを整備させていただきながら使っています。また、都立公園内の園路の一部も使わせていただいてます。

活動内容は、道の整備に限らず周辺の地域の整備活動、里山の再生活動など、幅広くやっております。もともと走りながら道をきれいにしたり整備したりしていたのですが、それはあくまで自分たちの都合でしかなくて、このままだと、山への進入禁止や走行自粛という流れになる、というのは肌で感じていました。そこで山の管理者や自治体の方に、MTBは何か迷惑をかけていないですか?と話を聞きに行ったんです。クレームもありましたがその中から「手伝ってほしい」という話があったので、まずはゴミ拾いとか下草刈りから始めました。

最初のうちは、地域の方々から、「なんであなたたちこんなこと手伝いに来てるの?」と不思議がられていたんですが、続けていく中で私たちがその地域や山を愛しているというのが伝わって、そこから、じゃあ一緒になって西多摩の山を、この里山をいい形にしていこう、という空気が広がりました。今では本当にMTBに関することだけではなくて、地元の方や自治体の方と協力しての共同作業という感じになってきています。どんどん人の輪が広がってきている感じがします。

最初は自分たちが気持ちよく走れたらいいな、と思って関わったんですが、単純にみんなの力で道や周りの森がきれいになる、そして気持ちいい空間ができていくという様子からは、ライドしたときのような達成感が得られています。トレイルビルドの良さは、レーサーも、キッズも、くたびれた大人も(笑)、みんな一緒になって同じことをやるので、その「輪」ができることです。ライドの場合はどうしてもレベルが近い人同士で走ることが多くなりますが、こうした活動はそういった線を取り払うすごくいいものです。僕らはこのスタイルを使命感でやっているのではなく、ひとつの楽しみ方のジャンルとして考えています。汗をかいて道をきれいにした後にみんなで走る。シンプルな見方をしていただければと思います。

走るフィールドの地権者、地域の方々としっかり関係を築き、連携していくことでMTBはもっと広がりや奥行きがある遊びになっていくと思うんです。
今後の目標は2つあって、海外のような思い切り走れる場所を作ることがひとつ。もうひとつは継続可能で、年をとってもMTBを通していつまでも遊びに来れるような、ちょっとしたトレイルやフィールドができたらいいなと思っています。地域の方にもマウンテンバイクやマウンテンバイカーのファンになっていただけるような、居心地のいい空間ができたらいいなと思います。